dsPIC30 情報
ハイパフォーマンスマイコンdsPIC30シリーズ
dsPIC30マイコンの特長
PIC16・18との比較
入手できるdsPIC30Fのデバイス
dsPIC30Cの開発環境
ハイパフォーマンスマイコン dsPIC30シリーズ
ここでは、ハイパフォーマンスマイコンdsPIC30シリーズを紹介します。
2004年よりマイクロチップがリリースしたマイコンがdsPIC30マイコンです。名前の通り、DSP信号処理機能を搭載したマイコンで、PIC18の上位に位置するハイパフォーマンスマイコンです。 上位といっても16bitマイコンですので、PIC16,18とは別のグループのマイコンといえ、アーキテクチャも一新されて高度な信号処理を高速に行う様々な機能を持っています。
dsPIC30シリーズのデバイスは処理能力が16bitで、命令幅が24bitの幅をもつシリーズです。基本構造はPICマイコンと同様なハーバードアーキテクチャです。リニアなメモリと16のワークレジスタを備えています。
dsPIC30マイコンの特長
○4MBのプログラムメモリ
○64KBのワークメモリ
○1命令最大30MHz 120MHzクロック
○24bitの命令幅
○命令数85命令
○16bit乗算命令
○8系統優先付き割り込み
○タイマ0、1、2、3の4本搭載
○10bit分解能A/Dコンバータ、500KHz変換
○12bit分解能A/Dコンバータ
○DSP演算エンジンを搭載
○高度なモータ制御機能
○DSP演算用のユニークな命令
○高速なメモリアクセス。
PIC16・18との比較
●基本的に比較不可能
dsPIC30はPIC16・18の流れを感じさせるものの、内容は高度であり、多くの機能を追加したため、全く異なるマイコンです。そのため単純に比較することは不可能です。
●プログラムメモリ
24bit幅のプログラムメモリで1命令が3バイトになっています。PIC18と同様にリニアにアクセスができます。
●スタックメモリ
スタックは、メモリ中に領域を取りますので、壁となる最大値はなくなりました。
●メインクロック
クロック源にPLL回路を内蔵しているのはPIC18と同様です。16逓倍で、7.5MHzのクリスタルの装着で120MHzクロックを発生できます。これにより1命令30MHzとなり、PIC18の3倍速で動作します。
●割り込み
割り込みは8種類の優先順位があります。外部割り込みは5系統あります。
●周辺機能
周辺機能はすべて大きく変わっています。タイマは使いやすいスペシャルイベントトリガモードが標準になって、32bit幅で利用できます。コンペアモード、キャプチャモードも機能追加されています。2系統のUARTは4段バッファリングとパリティ機能が加わっています。A/Dコンバータは全くの別物で、機能が多すぎるため、利用するのは一筋縄ではいきません。自動サンプリング、500kspsの高速動作、タイマ同期変換など機能盛り沢山です。SPI・I2Cは、ほぼ同様 DCIインタフェースは新しい機能です。
●プログラムの移植
これは全く不可能です。Cコンパイラレベルでは可能ですが、関数がなくなっていたり、変数の形式が変わったりと、違いは出てきていますので、変更箇所は多いかもしれません。
dsPIC30Cの開発環境
開発環境はMPLABを使用しますので、PIC16・18と全く同じですから違和感なく使用できます。MPLAB ICD 3も同様に利用できますから、PIC18と同じイメージです。CコンパイラはC30コンパイラです。
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